2021/11/07

黒蝶真珠の大きさとカタチ

最も大きな真珠と巻きの厚さゆえのバロック
黒蝶真珠の大きさとカタチ

黒蝶真珠は白蝶真珠と並んで大きな珠がとれる真珠です。一般的には約8mmから18mmまで。それを更に超える珠も時々存在します。

その理由は真珠が採れる貝自体が大きい事、さらに一定の真珠層の厚さになるまでの長い養殖期間に耐えうる耐久性も持ち合わせています。

反面、真珠層が厚くなる分だけまん丸になる確率は低くなり多くの黒蝶真珠は歪なものや、バロック(変形)、ボタン、周囲にスジ模様のあるサークル珠などがほとんどです。

真珠層が厚い事は変形にもつながりますが、同時に巻の薄い真珠は輝かないので、変形の中で特にテリが良いものはちゃんと価値がある真珠と言えます。

ただ他の条件(テリ、マキ、キズ、カタチ等)が同じであれば丸いほど高価になります。

それだけまん丸は希少であるという事ですが、カタチはお求めになる方の好みや、作るアイテムにもよりますのでそれぞれの美しさと価格のバランスを考慮し、お客様のニーズに合わせてご提案をしています。

今回は黒蝶真珠の大きさとカタチについてご紹介しました。

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写真/文・嶋 直樹
(一社)日本真珠振興会 認定 スペシャリスト
(一社)日本ジュエリー協会1級 ジュエリーコーディネータ―

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